Apollon Project

ロボットと人が共生する社会

現代社会において、様々なロボットが私たちの目に見えるところや見えないところでたくさん活躍しています。こうしたロボットは、私たち人間と違う存在ですが、「ただの機械」なのでしょうか? aibo、PARO、LOVOTなどのペットロボットがありますが、こうしたペットロボットの中でも元祖とも言えるaiboは、動かなくなったペットロボットのための「お葬式」まで行われるようになっています。ロボットは、私たちと同じような生命体ではありませんが、ただの機械でもなく、私たちの生活に溶け込む一つのエージェントであると言えるでしょう。

こうしたロボットと人、社会の関係を学ぶきっかけを与えたり、研究や実験に応用するためにTechelが開発したのが、レゴでできたペットロボット「アポロン(Apollon)」です。

アポロンとは?

アポロンは、LEGO Spikeのキットを利用して作られた小学生でもプログラム可能な自律型ペットロボットです。Technel代表の七沢が、自分の子どもたちのために購入したLEGO Spikeのキットを使って、子どもたちにレゴとプログラミングの面白さを伝えるために「誰でもプログラミングできる自律型ペットロボ」をテーマに作成したのがきっかけで2020年に誕生しました。

共同研究・ワークショップ

2021年より、自治医科大学の自治医科大学医学部 心理学研究室・倫理学研究室との合同プロジェクトとしてワークショップなどをはじめています。

自治医科大学との合同プロジェクトは、以下のプロジェクトの一環として行われ、国立研究開発法人 科学技術振興機構からの助成を受けています。

令和2年度JST-RISTEX ELSIプログラム プロジェクト企画調査『技術死生学プロジェクト』(実施機関・自治医科大学)


2021.7.29 自治医科大学で開催された実験ワークショップの一コマ

「実験ロボット」の誕生

また、このアポロンは、ロボットがどのように人の心理や認知に影響を及ぼすのかを「実験」するために役立つ可能性があります。実験動物ならぬ、「実験ロボット」の誕生です。

ベースがレゴモジュールであるため操作性、表現性、拡張性、複製可能性、頑丈さなどに優れ、また様々な表現・動きをさせることが可能であることから、実験用のロボットしても活躍することが期待されるのです。

アポロンの「作り方」

海外のLEGO SpikeのFacebook Groupこちらにこのアポロンの動画を投稿したところ、反響と作り方を教えてほしいという声があり、LEGO Spikeをお持ちで、Apollonを作りたいという方のために、作り方動画を撮影しました。しかし、Apollonを組み立てているところを撮影しただけなので、これを見てApollonを組み上げるのは難しいかもしれません。不明点があればお答えいたします、LEGO Spikeセットを送っていただいたら組み立ててお返ししますのでその方が早いかもしれません。

例えば、お子様のためにApollonを試したい場合であれば、Spikeセットを送っていただけたら無償で組み立ててお送りします。後日、お子様の様子などを教えていただけたら幸いです。大学での実験や、企業で活用頂く場合もなんなりとご相談ください。Apollonの周りに笑顔が増えるなら喜んで組み立てます

LEGO SPIKE Apollon Building Guide

アポロン ライブラリー

プログラムデータについて

プログラムデータは主なものはこちらLEGO Spikeアプリで動きます)になります。

Apollonが手元にないと意味を成さないので、まずは、Apollonを組み立てることからはじめましょう。

アプロンのプログラム

ワークショップスライド

「アポロンを動かそう!」のアポロンワークショップ用のスライドはこちらです。


アポロンワークショップ20210228.pptx

「アポロンと4つの感情」の動きとワークショップ用スライドはこちらです。